実は30代後半から10年近く、毎年東京競馬場の特別席でダービーを楽しんだ。
ダービーの日は通常の開催に比べると、その雰囲気は格別。
特別席にはネクタイ姿の関係者と共に、同伴の女性も正装で観戦。
当時はネットで馬券を買えなかったので、特別席の客も窓口で購入。
中にはバッグから札束を出して、窓口に差し出す著名人も見受けられた。
もちろん、多くの特別席の客は直接窓口にはいかず、代理人に依頼する。
そんななかで、゛バブルの紳士゛が、人気馬の複勝馬券を数百万円購入。
私の前だったので、購入した馬の名前も聞こえ、レースを注目。
ダービーのレースだったので、私も同じ馬券を100円だけ買ってみた。
5分も待たずに発走、100メートルも走らないうちに、馬が躓いた。
そう、゛バブルの紳士゛が数百万円を投じた馬の騎手が、落馬したのだ。
その場内放送を聞き、なんと笑ってしまった、落馬で数百万円がパー。
あの゛バブルの紳士゛の馬券が、特別席から投げ捨てられた。
特別席から1階席までは10メートル以上、外れ馬券はヒラヒラと舞い降りた。
その光景を目にしながら、スケベ心で買った100円馬券をゴミ箱へ。
そもそも特別席で、100円だけ馬券を買う人はいないはず。
でも、ダービーは自分の好きな馬に投票する楽しみもある。
その勝馬投票券100円を必ず買うことにしていたので、当時もそうしていた。
一昨日のダービーも、3頭の単勝馬券と連複、3連単の馬券を購入。
ここ数年のテレビ観戦、馬券はパソコンで購入だから、馬券はなし。
18頭の馬も準備万端、今や遅しと気合いの入るスタート5分前。
ファンファーレと共に、エリート18頭は指定のゲートのなかへ。
18番枠の一番人気馬のゲートインと共に、すかさずゲートは開かれた。
メインスタンド前のゲートからの2400米、馬と騎手のだまし合い。
騎手3、馬7と言われるなか、欧州の超一流が参戦し、その実力は見事。
ダービー当日までに、2周連続メインのG1レースを優勝。
しかも、先週は、3才牝馬のNO1を決めるオークスをに優勝。
それも、ダービーではペースが遅いと判断し、早目にスパート。
一番人気馬で、実力も認められた馬は3着が精一杯、そのなかで余裕の一着。
結果、この騎手は3週連続で最高ランクのG1レース、クラシックは2週連続。
オークス、ダービーと3才馬の最高レースを取ったのは、同じ調教師。
それも20年以上のキャリアで、初めて3才馬のクラシックレースに優勝。
オークスと3才馬の最強馬を決めるダービーを連続勝った調教師は、史上初?
調教師もさすがだが、何と言っても、騎手の腕は誰もが認めるところ。
欧州で鍛え上げられた、その腕前が遺憾なく発揮された、この2週間だった。
今回は本blogでは滅多に書かない内容ですが、たまにはどうでしょう?
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男