現在進行形でだった税理士事務所の事業承継案件。
契約書等の最終チェックが終わり、連休明けにも調印という運び。
そこに飛び込んで来たのが、自宅で病気療養中だった先生の訃報。
ガンにかかり、昨年手術により、ガンをすべて摘出。
抗がん剤や放射線治療を終え、自宅での療養。
確定申告は何とかクリアできたのだが、税理士業務は承継することに。
顧問先の不安を解消するために、最大限の可能性を見出だした。
税理士法人が経営統合し、顧問先にして見れば名前が変わっただけ。
職員も全員雇用し、事務所もそのままに、先生も残ってもらう。
病気療養中であっても、社員税理士として、重しの役をお願いした。
順調にことが運び、まさにゴールデンウイークに突入。
黄金週間が終わった時点で、契約調印のはずだったが、そこに訃報が‼
先生が亡くなった後の事業承継は、実は本当に難しい。
有力なお客さんはいち早く、顧問税理士を決めてしまう。
人情の入り込む暇もない、同業者も゛営業゛をかける。
職員も自らの生活を考えると、移籍先を探す動きに出る。
今回の場合は、すでに職員には経営統合の決定は告げられている。
この点が通常の案件と異なるが、はたしてお客さんはどう動くのだろう。
先生との契約は先生の死亡とともに切れているだけに、この点が心配。
本当に事業承継の決定は難しいですね。
先生の肚ひとつですが、他人がとやかく言うものでもないので!
でも、今回は大丈夫でしょう、職員もしっかりされています。
方向を失うことはないでしょう、引き受け手も!
合掌!
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男