こんなことが、実際あるんですね。
IT関係の部品メーカーとして、独自のノウハウを保有する企業。
経営者が病に倒れ、社長の営業力で持っていただけに、売上は下降。
民事再生に追い込まれ、そこにファンドが 資金を提供。
社長として、ファンドから私の友人が社長として派遣された。
IT関連胃は門外漢だったが、経理に詳しく、営業力もあった。
海外出張もこなし、IT技術・製品に関しても、短期間で把握。
社長就任後1年間で、業績も大幅に伸ばし、社内も活気に溢れた。
営業中心で社外勤務が多く、社内を管理する人材が必要になった。
そこで、元の職場で共に働いた同期の人物をリクルート。
財務、経理を任せられるということで、役員待遇で迎えた。
元同僚ということで、信用していた社長は、さらに外務交渉に邁進。
そのお陰で、業績はここ数年で大幅に伸び、業界でも多いに注目された。
ところが、社長が外で活躍すればするほど、元同僚は内部を掌握。
最終的には、役員会を牛耳り、社長が気づいた時には、勝負あった。
結果として、ファンドも社長の退任を追認。
元同僚を信じた自分がバカだったというのだが、まさか、まさかの事態。
実際にこんなことがあるんですね。
さて我が業界でも、法人化が進んでいますが、大丈夫ですかね?
法人の創立者でも、社員税理士は一人一票、追放されることもあり?
嫌な話ですが、生き馬の目も抜くこの社会、何があっても不思議ではない。
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男