税理士事務所の必需品、数あるなかでも、会計システムは最重要品目。
システムに関連した機器といえば、サーバーそしてパソコン。
これらはベンダーからリースしているケースが、多いはず。
リース期間は5年が常識的だが、中には一括購入している事務所もある。
リース期間中に事業承継を行った場合、リース料は引き受け手が払う。
一括購入した機器類は、減価償却後の残存価格で譲渡する。
ただし、残存価額が少ない場合には、承継の対価に含めることもある。
引き受け手が法人の場合、引き渡す側の事務所を継続使用する例も。
この場合、業務用の机や椅子は、長期使用で減価償却済み。
従って、無価値な物だから、これにお金を払うケースはほとんどない。
また、税法や通達などは今やインターネットで、無料で調べられる。
そのため、税務関連の書物や法規集も、今や邪魔物扱い。
引き渡す側の先生は、泣く泣く゛宝物゛の書籍類を廃棄することになる。
会計ソフトのメンテナンス料もバカにならない。
月払いのケースもあるが、一括払いの場合は、前払経費となる。
これは承継前後の使用期間で、按分計算し、引き受け手が購入となる。
多額の費用とはならないにしても、詳細にチェックする必要がある。
お金の゛怨み゛は、大きな傷になることもあるので、慎重に対応したい。
事業承継だからと言って、特別なことはないのはお分かりですよね。
事業承継M&A支援室長
大滝二三男