20年以上、父親の税理士の下で業務に取り組んでいた青年から。
父親が軽い脳梗塞にかかり、日々の業務に支障がでかかっていた時期に
実務を任されていた息子さんが父親を説得し、法人との経営統合を選択。
それまでの息子さんは、なんと毎月100~200時間の残業を強いられた。
というのも、所長の体調が長期間優れず、事務所を仕切っていたため。
職員の業務を指導した後での自分の仕事は、どうしても深夜まで及ぶ。
父親がチェックできない状態が続き、事務所業務にに問題山積。
年末から確定申告のことを考えると、一人で乗り切っていく自信はない。
かと言って、父親に事務所を辞めるとも言えない。
そこで、弊社に相談となったわけだが、答えは簡単に出た。
引き受ける法人から、息子さん中心に業務を継続することが条件。
父親の税理士業務は、法人から派遣される税理士がフォローすることに。
法人として、支部を設立し、事務所、職員もそのままに経営統合した。
所長税理士も社員税理士として、支部を代表する形で万全の体制に。
ところが、父親の税理士が再び脳梗塞に襲われ、復帰できなくなった。
これが個人事務所のままだったら、果たして事務所を継続できただろうか
ところが法人の支部として再出発していたので、新社員税理士もすぐに就任。
息子さんも一切不安を感じることなく、日々の業務に邁進。
お客さんにも何ら不自由を感じさせず、お客を守ることができているという。
病に倒れた所長も引退はしたが、事務所が守れたことで、ひと安心。
礼状では、本当に良いタイミングで経営統合ができたことへの感謝の言葉。
日々一生懸命仕事に取り組んできた、それをきっと天は見ていたのでしょう。
もちろん、青年の残業はげきげんしたことは、言わずもがなでした。
実に嬉しい内容でしたが、一通でも多くの礼状が届くよう頑張りましょう。
事業承継支援室長
大滝二三男