「税理士事務所の商品は?」
と質問されて、
即座に所長さんが答えました。
「私です。私だけです」
そうなんです。税理士である所長さんだけが
一番の売れる商品であることが悲劇の始まり。
職員はサラリーマン、担当である顧問先に
この1年間一度も顔を出さず、
所長が大目玉を食らったという話を聞きました。
これでは営業してもザル状態で、客は減りますよ。
「何とか他の商品を作りたいのだが、、」
と悩める所長さんも少なくありませんが、
そうそう売れる商品はできません。
そうこうするうちに所長さんの元気もなくなり、
「もういいか!がんばってもしょうがないか」
と、この気持ちが職員にも伝わり、
「もうこの事務所も終わりだね。他に行くか!」
ちょっと待てよ、と言っても無責任体制は変わりません。
職員のモチベーションを上げ、自らを売り込める職員を
作り上げるにはどうするか、50年の歴史でも解決できない
古くて新しい課題です。
親方一人の時代から集団指導体制の税理士法人の時代に移行していくためには、あと30年くらいは必要のようですね。そのときは今の監査法人のように超ビッグ3~5、その他大勢
といった状況になっているのでしょうか。
事業承継支援室長
大滝二三男