先日、税理士の娘さんが、ともに受験勉強をしていた青年と結婚した税理士の話を聞いた。
婿さんも資格を取得し、ともに税理士として働いている。
実は婿さんの父親も税理士で、婿さんは現在、父親の事務所を手伝っている。
娘さんも自分の父親の事務所に勤務している。
娘さんの父親から婿さんに、夫婦養子の話が伝えられると、「いいですよ」の返事。
話はとんとん拍子に進み、ともに同じ事務所で仕事をすることに。
ただし、娘さんにお子さん、先生にとってはお孫さんができ、当面は子育て。
婿さんの父親がよく了承したものだと思うのがだ、父親の事務所は一人税理士で十分な規模。
将来的には吸収合併し、一事務所になるだろうという。
そこで、「税理士法人にしたら?」と話を向けると、「いやあ、私の小遣いが減るからいやだね」
そうなんですね。法人にするべき規模の事務所で、勤務税理士も数人いるところでも個人事務所のまま。
同じ質問をすると、答えも同じ。
つまり、法人にすると、お金を自由にできなくなるから、今のままでいいとおっしゃるわけだ。
将来的には、自分が動けなくなったら、法人にしようかな??と、もらした言葉。
事務所を大きく発展させようとする税理士には、関係のない話ですが、まだまだこういう人は多い。
後継者がいなくて困っている人には、うらやましい限りですね。
事業承継支援室長
大滝二三男