豪腕を誇っていた税理士が、突然の病で逝ってしまった。
遺族は事務所経営には一切タッチせず、女事務員と二人の事務所。
所長の死亡で、後継者探しだが、誰に相談したものか、皆目わからず。
そこで、税理士新聞の読者だったので、当支援室に電話連絡が入った。
先生の御自宅に伺い、お子さんたちと面談。
そこで判明したのが、30代後半の女子職員が書類等を抱え込んでいた。
さらに、「先生は何かあったときには、私が全て頂くことになっている。」
頂くと言っても、資格があるわけではないので、事務所は経営できない。
数日後、その職員に面談したが、自分で決めた事務所に持っていくという。
遺族は事務所のことは一切分からないし、先生の゛遺言゛もあると頑張る。
双方話し合いの末、遺族が税理士を見つけ、お客さんに紹介することに。
その時点で、顧問先の主だったところには、自分が担当すると説明済み。
こうなると、お客さんも遺族の言うこともまともに信じない。
紹介された税理士がお客に連絡しても、反応はさっぱり。
その結果、顧問契約ができたお客はゼロ。
その後は女子職員が、顧問料総額3000万円のほとんど持っていった。
遺族には1銭も入らず、完敗!罪な先生!
先生の死亡と共に顧客との契約はなくなるから、女子職員に罪はなし。
こんな実話もあるんですよ!
先生、"遺言”に事務所経営も書いてください。
残された人々が落胆しないようにお願いします。
事業承継支援室長
大滝二三男