税理士の事業承継をテーマに、弊社事業承継支援室の遭遇した話題を提供。
いかに事業承継をスムーズに行うのか?
その時々で、様々な体験をしてきました。
先生は入院中のためご家族が代理で承継契約締結。なんと、その3日後に先生が死亡。
ご家族からは先生の生死が差し迫っているとは聞いていなかった。
でも、契約完了後だったために、顧問先への説明もスムーズに行われた。
その中でも、一税理士事務所の年収に相当する顧問料をもらっている顧問先グループもあった。
最重要な顧問先には、承継した税理士と遺族が同行して挨拶に赴いた。
地域の経済界のリーダーだった顧問先には、同地域の税理士からの営業も活発化した。
そのことを経営者からもそれとなく知らされたが、20年以上の信頼関係に揺るぎはなかった。
しかし、長期に渡り、資金繰りから経理業務全般を仕切ってきた税理士事務所を切ることはなかった。
というより、税理士事務所の職員がいなければ、顧問先の経理業務に支障が出ること分かっていた。
同時に、承継した税理士法人も顧問先の業界に詳しく、承継後に一抹の不安もなかった。
亡くなった先生との長い信頼関係を、承継先の税理士法人とも結べた結果、顧問契約は継続。
これもひとえに亡くなった先生の人徳がなせる業。
この事案があってから4年が経つが、事務所はますます発展している。
なんともうれしい話でもあります。
これからも、こんな話が書けるように走り回りたいと思っています。
事業承継支援室長
大滝二三男