税理士事務所の人事の話ですが、どちらを選ぶでしょう?
自宅から通う人は、親も同居の可能性は高いので、信用ありです。
採用の際に個人情報も分かりやすいので、安心できる要素が沢山あります。
保証人情報も分かりやすいので、所長税理士も安心できます。
そうなると、東京や大阪などの都会では、どちらが採用しやすいのでしょう。
地方出身者の場合は、トラブルがあったとき、対応に時間がかかる。
もう少し、条件を絞りましょう。
地方出身者は多くの場合、独身で独り住まい。
まあ、事務所に公開する際の情報では、アパートやマンション住まい。
一方、都内出身者の場合は、ほとんどが家族と同居。
雇う税理事務所の経営者としては、どちらを選ぶでしょう?
事務所所在地の近隣の顧客がほとんどとなれば、自宅から通う人。
これは、職員が数人の事務所。
しかし、規模が大きい事務所・法人では、そうなりません。
自宅から通う人より地方出身の独り住まいの人を選びます。
なぜでしょう?
単純です。自宅から通う人は、親からのノーが多いのです。
例えば、残業です。
定年後の親が一緒にいると、とかく子供の勤務状況に口を挟みます。
「毎日々、残業で会社は何を考えているんだ。身体がもたないぞ」
そんな親の声が聞こえてくると、経営者もそろそろ判断します。
「子供が独り立ちさせられない親元から通う彼は限界だね」
難しい判断ですが、そう判断する経営者にも一理ありますね。
入社式ににも親が参加する時代ですから、その判断も正解でしょう。
事業承継支援室長
大滝二三男