今はどこの試験会場でもエアコンが効いているでしょうから、この猛暑でも大丈夫!
30年前は、会場には冷房はなく、汗だくの中での悪戦苦闘だったと言います。
でも、今ほど暑くなかったような気もしますが、どうなんでしょうね。
受験生にとっては、いつの時代でも、この時期は熱い時を迎えているに違いがありません。
ところで、この税理士試験経験者は、会計業界にはごまんといます。
一科目、二科目、三科目そして四科目に合格しながら、挑戦をあきらめた人は数えきれません。
もちろん、試験をあきらめても会計業界で、いい仕事をしている人も数多くいます。
なかには、試験合格者よりもいい仕事ができる人も多いくらいではないでしょうか。
資格ビジネスの宿命で、資格なき人は一段下に評価されますが、果たしてそれでいいのでしょうか。
なかには、所長を助け、一大飛躍を遂げた税理士事務所の無資格者も、数多く報告されています。
今非常な勢いで成長している税理士事務所で、資格者を採用しないという事務所があります。
なんと、大学新卒を採用し、数年かけて戦力化することに成功している事例が報告されています。
所長自らは当然税理士ですが、税務は当然ですが、なにより財務に着目して経営をしてきました。
企業にとって、税務より財務、そこから経営を考えるアドバイスを求めていると判断したからです。
およそ20年前にそんな判断をし、職員が財務のわかるよう指導を徹底しました。
その結果、今では顧客から大変評価をされる一方で、職員もコンサルの結果に気付いたのです。
顧問先にも、担当の職員にも、まさに見える化が自然とできてきたわけです。
こうなると、楽しみも増えますし、顧問先との共通の目標ができますから、流れは当然いい方向に。
さらに、税務の専門家がこの指導方法を身につければ、鬼に金棒です。
税務から離れることはできませんが、経営の一歩先を行く提案が専門家ならではの違いが。
それも今や組織的に行われていますから、税理士一人の思い込みだけではない提案ができます。
こんな組織に事業承継された事務所の職員は、当初は相当戸惑うに違いがありません。
でも、職員の働き甲斐を理解するようになると、移籍した職員も生き生きとしてきます。
当然、仕事自体は大変ですが、その見返りは賃金だけではない、顧客の感謝が非常に大きい。
個々の職員も政党に評価されることを、本当は望んでいるだろうことがわかります。
今日から三日間、会計事務所の職員も全力で試験に臨み、12月の朗報を期待したいところですね。
もちろん、前述したように、資格だけがすべてではありませんが、あったらそれこそ万全ですよね。
今日は、試験真っ最中なので、ちょっと寄り道のブログを書かせていただきました。
事業承継支援室長
大滝二三男