結婚することで、社会人として一人前と言われた時代は、そうふた昔前。
今は、同棲し、子供ができて初めて籍を入れ、結婚式も行う時代。
そんな若い世代がそれなりの家族を作り上げていくが、その子を育てた親は果たして?
すべてが順風満帆だったとはいかない。
はた目から見たら、こんなに幸せがあるだろうかと思われる家族も少なくない。
父親の仕事は順調そのもの。サラリーマンから見れば、恨まるほどの豪華な家を建設。
その家で育った子供たちのすべてが、社会に出て活躍をしているのだろうか?
決して、そうではないだろう。子供ができて、結婚できた若者はいいのだが、
そんなことを考えるときに、事業承継の仕事の中で知ることがある。
それは、どの家族も、世間には知ってほしくない、そんなことがある。
もちろん、反社会的なことではなく、子供たちのことが一番。
社会に順応できないので、自分の事務所で働かせていた。
経営者として、コストを考えながらも、子弟に仕事をさせている。
しかし、コスト的には、当然満足できる仕事はできていない。
そんな時に、事業承継を考えると、まずは子供のことを考えるのは、当然のこと。
でも、経営者としては、仕事が満足にできなくても、子弟は雇用できる。
そこにはコストなど問題外。自分の取り分を減らせばいいこと。
とにかく、子供が社会に出て、それなりの報酬を得てくれれば、御の字。
この足掛け9年間で、税理士事務所の先生方の表には出せない話をたくさん聞きました。
そうなんです。誰にも話せないことも、この事業ではお聞きすることになります。
当然、お聞きしたことを誰にもお話することはありません。
ストレスは溜まりますね。
事業承継支援室長
大滝二三男