滅多にないことですが、先日事業承継された事務所の職員から連絡がありました。
新しい事務所で懸命に仕事をしているようですが、新しい先生としっくりいかないというのです。
先生同士で決まった事業承継ですから、話の途中で、職員がどうこう言うわけにもいきません。
しかし、譲り渡した小規模事務所の先生は、すでに引き渡し済みですから、相談できません。
そこで仲介者の弊社に、とりあえず相談となったのですが、当方も対応ができません。
というのも、職員の雇用に関しても先生同士が話し合い、同時に移る職員の同意を得ています。
ですから、移籍してから数か月後に、しっくりこないんですが、どうしたらいいでしょう、と言われても…
それこそ、雇用主だった先生にご相談くださいとしか、言いようがありません。
この職員には、交渉段階で意見も聞いていましたので、当方へ連絡されたのでしょう。
こればかりは先生との相性もあるでしょうから、一方的な話を聞いて対応することもできません。
勝手に先生に話をして、相談者の立場が悪くなってもいけません。
ですから、具体的な答えは一切しないまま、いわば”愚痴”を聞いて電話を切りました。
事業承継も話は先生からあり、承継先の先生も紹介され、移籍することを了承したわけです。
「明日から、この先生下で働いてくれ!」といった話ではないので、どうしようもありません。
電話の主も「そうですよねぇ…!」の元気のない一言が印象に残りました。
でも、こんな話も来るようになってきたので、職員の話は十分詰めなければと、思いを新たにしました。