税理士2名で運営されていた個人事務所が、経営者の高齢を理由に事業承継の依頼。
税理士法人の支店となることで、所長と親戚関係の税理士も一緒に移籍。
高齢の所長は実務は”卒業”し、若手の税理士が所長として、業務を統括。
本部からの指示に従い、運営を任される一方、本部での研修なども改めて履修。
仕事にも慣れて来たのだが、それに伴い本部に対する苦言も出るようになった。
と言うのも、経営方針等は本部の決め事だが、そこに自分の意見が反映されないという。
5名の元職員も雇用されていたのだが、職員の見方は「仕事をしない」と、無視するほどに。
そのうち税理士試験に挑戦していた職員とトラブルになり、その職員は退社する羽目に。
そこで、本部との確執が表面化し、辞める、辞めないの議論に。
結果的には、自分の担当していた顧問先のうち、相手が了承した顧問先だけを持って独立。
その顧問先も承継の対価を払っていたものなので、独立に際しては当然金銭が絡んだ。
何とか辞めずに一緒に仕事を続けようと主張していた老先生も、親戚筋のこともあり、同時に退社。
独立話はかなり込み入った事情もあったので、当方も調整役を行ったが、独立で終止符。
と思いきや、独立した税理士と同じ事務所に登録した老先生が、なんと営業行動に。
しかも、対価をもらって渡した旧顧問先に「うちに来ませんか?ほかの顧問先も戻っていますよ」
これには呆れて、開いた口が塞がらない。ただちに、契約違反を追及。
老先生、若い税理士の顧客が増えないことに業をいやしたのか、まさに暴走!!
独立した税理士は自分の知らないところで、老人が暴走したことには直ちに陳謝したのだが。
はたして、今後も同じことが繰り返されないだろうかと、税理士法人側は疑心暗鬼!!
こんな例はこの7年間で初めて。
無理に独立した親戚筋の税理士の”応援団長”の老先生、まさに晩節を汚すことになった次第。
独立するくらいなら、老先生のj無所を継いでいれば問題なしだったはず。何が狂ったのでしょうか?
事業承継支援室長
大滝二三男