やはり、財務省の力は政治力より上であることが証明されたのが、消費税増税と相続税アップ。
政治主導などと叫ばれていたものの、その実態は財務省主導。
あの江戸城無血開城をした勝海舟のひ孫が、消費税増税を花道に3年に及んだ財務事務次官を勇退。
何やら、その政治力は祖先から受け継がれているようだが、一つの大きな違いがある。
それは勝安房守は常日頃、江戸市内を歩き回り、町民の声をしっかりと把握。
西郷指揮する官軍が江戸に攻め込んだとき、江戸町民たちが戦乱を望んでいないことを交渉の基礎とした。
そのため、もし官軍が力で江戸城を攻め落とそうとするなら、江戸を焼き払うと説得。
その交渉力に理解を示した西郷に対して、勝海舟は無血開城を実現した。
無力な徳川慶喜は寛永寺に蟄居し、自らの命を長らえることを、勝に任せていたという。
こんな祖先をもつ先代の財務事務次官が実現したのが、消費税増税。
国民の声なぞ聞く耳持たずといった感じだが、それに応じたのが民主党以下自民党、そして公明党。
併せて、相続税を増税することになるわけだが、東京都内に一軒家を持つものには大変な増税。
4割も増税されるわけだから、親から土地家屋だけを受け継いでも、現金がなければ売るしかない。
そのような声を”無視”するかのように、税理士業界は”歓迎”の様相。
経済が減速しているなか、企業からの顧問料はほとんど望めないものの、相続税の増税が業績アップの源に。
数年前から相続税増税を望んでいたのは、財務省と税理士業界と言っても過言ではない。
はたして、年金生活者の家庭に相続税がどのような影響があるのか、それともなにもないのか。
給料が毎年アップする時代ではないのに、相続税を納めるための原資づくりはこれまた大変。
年金がもらえないかもしれないと叫ぶ若者世代は、しっかりとこの相続税増税を認識する必要があるだろう。
事業承継支援室長
大滝二三男
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