本当にいらっしゃいます。死ぬまで税理士として、仕事を続けたいという先生が。
でも、自らの税務に関する知識については、つい最近の改正に関しては”自信”がありません。
そうは言っても、、お客さんとの関係では、「私を頼りにしてくれる社長さんたちはいるんですよ」
そう、自信満々です。もちろん、40年以上も付き合ってきたお客さんですから、「自分しかいない」のでしょう。
「資格を持っているからといって、だれでも自分の代わりができるわけではない」と、考えていらっしゃいます。
過去の数十年は確かにそうでしたでしょう。しかし、今はどうでしょう。
80歳を超えた高齢の税理士さんが会社を訪れ、月次や決算の指導に、社長さんたちの応対ぶりは??
確かに年齢だけでその力を推し量ることは危険ですが、新しい税制に正確に対応できているのでしょうか。
つい最近も、70歳後半の先生の話で、ご自身はすこぶる元気で、税務の対応には問題なしということでした。
ところが、顧問先のコンサルをした税理士さんから、数千万円の税金の間違いがあったことが報告されました。
その高齢の先生は現段階では、その事実を把握していません。
税務当局が調査を行い、その事実を発見することになるでしょうが、その時、先生の対応はいかに??
高齢の先生がすべてそういった状況だとは、もちろん言えませんし、ほとんどの先生が大丈夫でしょう。
でも、仕事に、いや、資格にしがみついているのはいかがなものでしょう。
つい最近も80歳の元経営者の方が、息子たちが車の免許証を返上するように、しつこく言われたそうです。
ゴルフ付きのその方には、大変不都合でしたが、やはり事故を起こした後では、取り返しは利きません。
素直に息子さんたちの”勧め”に従ったそうで、いまは電車とバスを乗り継ぎ、メンバーコースへ。
これと同じように税理士資格を返上することは、ありえないような気もしますが、いかがなものでしょう。
事業承継支援室長
大滝二三男