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家庭の事情は、どこの家にもありますが、それが事業承継に?

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数年前のことですが、80歳を超えた税理士さんからの要請がありました。

娘さんも税理士資格を持っていたのですが、都会で結婚し、地方都市には戻りません。

その先生も奥さんの痴呆が進み、仕事どころではなくなっていました。

結婚し、家庭を築いている娘さんに戻ってきてくれとは、言えません。

そのため、奥さんの介護を先生がしなければならなくなり、事務所を閉鎖。

事業を承継してくれる先生だけには、その事情を説明しましたが、それ以外には説明せず。

幸い、承継する先生が見つかり、職員もその引き受け手の事務所に移ることができ、これは幸い。

しかし、税理士稼業を辞めたいが、資格のない息子の家庭を守るために、仕事を続ける先生も。

息子さん夫婦は、父親の事務所の職員として、20年以上のキャリアがある。

ところが、同居する中学3年になったお孫さんが、どういうわけか非行に走ってしまった。

息子さんは娘の非行をなんとしても辞めさせようと、毎夜娘の行動を監視。

その監視の目を潜り抜けて、男友達のところに行った娘の後を追い、連れ戻す日々。

毎夜、娘を説得し、連れ戻すことに疲れた息子さんは、税理士事務所の仕事は二の次に。

そんな事情を抱えた80歳を超えた先生から、事業承継の仲介を依頼される。

承継相手に面談してもらい、息子さんもその承継に賛成。契約も締結され、いざ承継作業に。

ところが、息子さんの収入は親が経営する税理士事務所からの給与のみ。

この事務所の経営者が代わった際には、息子は一事務所員となる。

実は毎日深夜の及ぶ娘の説得で、昼は事務所の仕事はできず、給与をもらえる状況にはない。

経営が代われば、息子さんの給与は激減。というより、職員としての立場も維持できないことに。

最終的には、契約は破棄され、息子さんは毎夜娘を家に連れ帰ることに全精力をつぎ込む。

こんな家庭の事情は、どこにもあるでしょう。ただ、他人には知られないことなんではないでしょうかね。

長くこの仕事をしていると、本当にさまざまな事態に遭遇します。

人間の生活って、資格あるなし、大したことではないような気もしますが、どうなんでしょうね。

事業承継支援室長
大滝二三男

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大滝二三男

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