事業承継の形は様々ですが、本日、タイトルのような話が飛び込みました。
来週中にはお会いする予定で巣から、その具体的なお悩みの中身は分かります。
想像するに、所長を続けて行く自信がなくなったのか、それとも顧客が増えないのでしょうか。
顧客が増えなければ事務所経営も面白味がありませんし、ここで気分転換でしょう。
再度、勤務税理士に戻るということですから、それなりの決心があるはずです。
ここ数年、若手税理士が開業するケースは本当に少なくなっています。
支部で、資格審査を長年担当している税理士さんも、「来るのは会計士と弁護士ばかり」との印象。
実に若手税理士が独立するチャンスは、激減しています。
それだけ勤務税理士が増え、税理士法人の規模も年々拡大傾向にあります。
その狭間で、一人親方の成り立て税理士事務所長の活躍の場が、狭められているのかもしれません。
一人でできる仕事の範囲は限られています。
一昨日お会いした開業30数年の大ベテランも、「もう一人でやる時代ではなくなった」と証言します。
「自分一人の判断に自信が持てない、難しい案件も増えてきたので、自己防衛のためにも対策が必要」
具体的な対応を見ると、やはり税理士法人との業務提携などで、”安心”を手にするのが最も早い。
しかし、この業務提携に慣れていない業界だけに、冒頭のような若手税理士も出現する余地もある。
まあ、お会いしてから、その具体策を検討することになりますが、依頼者が満足できることが一番。
相談をいただいた当方としては、あらん限りの解決策を準備しましょう。
事業承継支援室長
大滝二三男