先日、税理士さんたちと研修会後に一杯飲みに行きました。
その中で印象に残ったのが、「この規模で、この時間で、この客数であれば、順調ですね」
「次に来てもやっているでしょうね」と笑いながら税理士さんが話していました。
次いで、「女房からも、一緒にレストランに行った時に、お客を数えるのは止めてください、と注意されます」
職業柄、ついついレストランや飲み屋で、”景気”を調べてしまうという。
「一種の病気ですね。自分の顧問先が大丈夫かどうかも分かりますから、止められません」
まさに、税務職員のようなことを、調べられる側の税理士さんもやっているんですね。
その立場が違うのは、税金の取り立てに対して、顧問先の経営状況をチェックする立場の違い。
でも、当然税務職員も同じことをしたうえでの税務調査。税理士はそこまでは考えていません。
職業意識といえばその通り。
休みの日に一緒に食事に行く奥さんとしてみれば、それはおもしろくないでしょうね。
そんな日常の仕事をしている旦那さんを、一緒の時ぐらい仕事のことは忘れてくださいと叱るのもどうか?
でも、若い税理士はやっぱり『どうもすみません』と謝るのでしょうね。
それとも、日々の生活の中で、そんなことをチェックする慣習はないのでしょうね。
この職業意識。何とか承継してほしいものですね。
匠といっては大げさですが、事務所経営にも承継できるノウハウはお持ちの先生が今日もリタイアされました。
事業承継支援室長
大滝二三男