税理士事務所は、税理士さん一人でもやっていく事はもちろんできます。
顧問先の日々の取引や資金の流れを把握することで、税務申告は単純にできます。
一人でできる範囲には限界があります。そこで職員を雇って、会計業務を担当させます。
その数字を基に、税務申告書などを作成しますが、顧問先の企業はそこで満足できません。
経営と会計の数値とともに、キャッシュを確認し、顧問先も新たな事業に目を向けます。
その微妙なバランスを基にして、会計事務所は顧問先に絶妙なアドバイスをします。
こんな流れが、顧問先の中小零細企業の経営を知っていなければ、会計事務所のアドバイスは絵に書いた餅になります。
税理士さんの思いと、顧問先の経営者のそれと、見事に一致しない以上、今回のような大災害は克服できないでしょう。
一人ではもう限界があります。一人親分でいい気になっている時代は過ぎました。今回の東日本大震災がそのことを証明しています。
ひとつの企業だけが会計人を相手にする時代はは終わりました。会計事務所が相手にする中小零細企業の上になる、日常の食品を提供している企業ほど粋の目は長いでしょう。
中小零細企業も力のある企業の下に集まらざるを得ないでしょう。これからの時代を大震災が導いてくれるような気もします。
もう、聞くのも嫌になるほどの言葉ですが、「東北がんばろう。親父たちの土地を再興のためにも!!」
事業承継支援室長
大滝二三男