税理士の承継のサポートを始めて14年が過ぎようとしている。
そんななかで、それはないでしょうという″一言″にはビックリ。
承継候補に面談すること数度に及び、それでも気に入る相手が見つからない。
税理士生活に終止符を打つにも、職員の生活を考えると、そう簡単に決めるわけにもいかない。
そう考える先生だが、候補者に面談するなかで、必ず職員の処遇などを確認する。
相手の要望もあり、職員が必ずしも雇用されるとは限らないこともあり、先生も職員のPRも忘れない。
それでも、中には雇用を躊躇される職員もいて、先生としては腰が引け、交渉を打ち切った。
そんなことを経験するうち、承継の難しさを痛感され、自ら知人の税理士を交渉相手に選出することに。
その決断を仲介者に告げるときに飛び出したのが、″どこの馬の骨とも分からない″の一言。
つまり、仲介者もその一人と考えられたと判断し、直ちに仲介を止めることにした次第。
こんなこともあるから、本当に人間は面白い。信頼した人が一夜にして、馬の骨になってしまったのだから。