良く聞く言い回しですが、本当にマスコミが悪いことがあります。
もう旧聞になりますが、中川元財務大臣がへろへろ記者会見をした際にマスコミ人は誰も止めようとしなかったこと。それ以前に、G7の昼食会を中座してまで、記者らと昼食をとり、しかも、酒を飲めば、へろへろになることが分かっていてもその場に居合わせながら何もしなかったこと。
個人攻撃ではなく、政治部の記者は政治に有り様を問い続けることより、大物政治家とのパイプをいかに太く維持するかに全力を発揮する。それがサラリーマンとしての記者の昇進レースで勝ち抜く術だから仕様がないといえばそうだが、それではあまりにも悲しいのではないでしょうか?
ペンの暴力ということもよく言われるが、とても暴力から国民を守るべきペンをどのように使ったら、国民の幸福が得られるかといったことを良くかみしめて、この武器を使ってほしいものです。でも、あのテレビに映るぶる下がりと言われる記者会見は、誰が観てもみっともないと思わざるを得ない。
多くの記者が政治家の目の前にボイスレコーダーを差し出し、代表者が質問をする。その答えはもちろんバイスレコーダーだからどれも同じ。どの新聞、テレビを観ても同じ答え。当たり前と言えばそのとおり。こんなものを観るために貴重な時間を使いたくない。ニュースで報道すべきではないでしょう。
人は無視されることをもっとも嫌う。でも、記者連中はお友達ではないはず。ライバル会社のライバル記者と特ダネを追い求め、競っているはず。そんなときこそペンの力は強力になると思いますが、どうでしょう。抜け駆けのように酒付きの昼食を取り、へろへろ会見に出て知らんぷりするマスコミ人は確かに悪い。
事業承継とは無関係の話だが、社会を動かす人々に求められるコンプライアンスは言葉だけで終わらずその人々が実践することが求められているはず。後ろ指を指されないよう十分注意すべきではないだろうか。わが業界で税理士が悪いなんて言われないよう、納税者をそして職員をしっかり指導してもらいたい。
事業承継支援室
大滝ふみお
でした。