税理士事務所の事業承継を始めて、今年で12年。
セミナーも年2回、東京と大阪などで開催してきた。
昨日、何と平成2年春のセミナーに参加された先生から、電話が入った。
当時の元気な先生の姿を彷彿させる電話の声。実際はすでに80代。
職員のために事務所を続けてきたが、今回は後継者に譲りたいと決意。
これまでは、自己所有の事務所を売却するのが、後継者の条件だった。
事務所の立地が良いため、事務所購入にはそれなりの資金が必要になる。
事務所を購入できる事務所となると、そうそうあるものではない。
従って、7年前のセミナーに参加した後も、後継者は見つけられなかった。
今回は、事務所購入を条件から外し、早目に後継者を決めることとした。
ただし、職員を雇用する条件、これは外すわけにはいかない。
ご自身は事務所を閉鎖しても、悠々自適な生活が待っている。
その一方、職員は子育ても終わらず、仕事を辞めるわけにはいかない。
先生の唯一の条件は、この職員の雇用・年収の確保。
この条件さえ叶えてもらえれば、誰にでも譲る覚悟はできている。
こんな先生なら、すぐにも相手は探せるはず。
それにしても、7年前のセミナーに参加された、そして今回のご相談。
弊支援室を覚えていただいたこと、感謝。
そして、先生のご要望を叶えるため、アンテナをさらに広げます。
結果、先生が満足されるお相手を探せれば、万々歳。頑張ります!
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男