電子申告が導入されて、以来、確定申告業務は、医師を除き、
2月中に80%以上が終了という大規模法人も出てきました。
昔ながらに、申告書を作成し、署名・捺印したものを税務署に
郵送あるいは持参するといった形の事務所もまだまだあります。
しかし、税務署の大規模な奨励策で、電子申告を行う事務所が
圧倒的になり、事務的にも早期に提出する事務所も増えました。
導入当初は、申告前に「申告の手引き」が来ないが、今年はどう
なっているんだと”文句”を言っていた納税者も今は昔。
所得税の納付書が届くと、今年も確定申告時期がやってきたと。
納得する納税者も慣れてきたようにも思えるようになりました。
ですから、夜遅くまで申告業務と悪戦苦闘するといった風物詩は、
なくなりつつあるようにも思えますが、果たしていかに。
後4日の今となって、資料が出てこないという”不良顧客”もいない
こともないでしょうが、圧倒的に少なくなっているとも言われます。
これも電子申告でデータの扱いなどが簡略化され、処理自体も紙
との”格闘”がありませんから、事務所員には楽になっています。
ただし、”不良顧客”の指導が上手くいかない事務所では、相変わら
ず、遅くまで顧客からの情報収集が続けられるのかもしれません。
国税庁長官が姿も見せず、声もなく、辞任。今年の確定申告もあと4日。税務署職員にとってはラストスパートに幸いかも。
事業承継・M&A支援室長
大滝二三男