顧問先の記帳代行をしている税理士事務所では、経理事務もフォロー。
経理業務で仕訳などで顧客の手を煩わせることは、あり得ない。
しかし、顧問先が経理を行っている税理士事務所では、チェックが必要。
仕訳された帳簿と領収書を突き合わせて、仕訳の正否を確認する。
たとえば、会議費に仕訳されたものが、実際は交際費だったりする。
なかには、職員だけが飲食をした費用を交際費にしているケースもある。
税理士として、日頃から指導をしているのだが、経理担当者が従わない。
というのも、上司が税理士の指導を認めないので、経理はどうしようもない。
経理担当者を叱っても、経営者がそれで良いというのだから、仕方がない。
儲かっているから、経費を否認されても、税金を払えば良いだろう。
そんな言葉が顧問先の社長から出てくると、「まあ良いか」ともなる。
でも、税理士としては、我慢ならない、余計な税金は払う必要はない。
しかも、自分が行う税務申告で、過った経理は許せないというのが普通。
税金の多可の問題ではない、申告書の正誤は何より重要。
一件でも誤った申告をすれば、他の申告も同じ目で税務署は見る。
それが許せないので、いい加減な仕訳は認められないというのだ。
まさに、専門家としての正しい姿勢であるだけに、そうありたいと思う。
聞くにつけ、税理士として様々な客に対応する苦労に気づく。
まさに現役で四苦八苦している税理士からは、こんな話は聞けない。
辞めたいが辞められない税理士の苦労話だから、納得もできようというもの。
正月早々、税理士さんの苦労話をじっくり聞けた次第。
明日はどんな話が聞けるのか、楽しみです!
事業承継支援室長
大滝二三男