人手不足はここまで来たかと思わせる、ひどい事例が届いた。
20代前半で職員として採用し、数年後に試験合格。
資格を取得後、曖昧な理由で事務所を辞め、他の事務所に転職。
しかし、就職した事務所の所長と折り合いが悪く、数ヵ月後に職場復帰。
お客さんも数件持っていたので、所長の顧問先とすることで復帰を認めた。
自分で担当しなくても、持ってきたお客の報酬の4割を受け取ることに。
その後、所長の顧問先の一部を担当し、実力をつけて、税理士登録。
ただし、自分と会わないと考えるお客は、担当を拒否。
さらに担当先で複雑な事案が出ると、これまた関与を断る。
仕方なく、所長が尻拭いをやらざるを得なくなっている。
自分の能力を超える案件は、一切しないのだが、お客には腰が低い。
所長が行った処理も、自分で行ったように顧問先には説明する。
ここまで聞いてくると、所長の弱気が腹立たしくなった。
所長いわく、「辞めろ!」と喉元まで出ているが、まだ我慢している。
というもの、報酬の高い顧問先を担当させているので、持ち逃げが怖い。
なんとかそのリスクを避けたいし、効果的な方法を探していると言う。
これまた、非常に弱気だが、それだけ優しい先生だけの解決策は??
日頃から辞める際の゛持ち逃げ゛は、損害賠償で訴えることを言っておく。
さらに、有力な客の担当を解除し、所長が担当、内部仕事に従事させる。
顧問先との接点は、自分が持ってきた客だけにしてしまう。
勤務税理士は生活もあるだろうが、仕事に見合った給料に下げる。
それだけの強烈な措置を行わない限り、冗長した職員は直らない。
これができなければ、所長自信が事業承継をして、気楽な立場になれば良い。
でも、難しい事案はやらないと断言する職員って、何を考えているのか。
即、馘となるのが普通だと思いますが、どうなんでしょう?
事業承継支援室長
大滝二三男