税理士会や各種研究会で旧知の税理士から、久しぶりの電話が来た。
ここ数年は、年賀状を交換する程度の付き合い。
だから、最近の電話の主の情報は、全くゼロに等しかった。
受話器から聞こえてくるその声は、さすがに歳を感じさせた。
最近の状況を聞いてみると、あまり元気がない。
顧問先は倒産や後継者問題で廃業するなどで減少傾向に。
事務所の後継者には、息子さんが試験に挑戦していたはず。
しかし、息子さんは税法科目が受からず、税理士を断念した。
ご自身も体調は思わしくなく、後継者もおらず、悩みは深くなる一方。
そこで、税理士法人経営に成功している自分に白羽の矢を立てたという。
電話だけで話を決めるわけにもいかず、会って話を聞くことに。
後日、事務所を訪れた先生から、承継相手は自分しかいないと強談判。
旧知の間柄とはいえ、事務所事情もわからず、簡単に判断できるものではない。
しかも、法人の代表とは言え、重要事項は社員会で決めることになっている。
また、相手の事務所の経営状況を的確に判断することも難しい。
その事を悩んだ税理士法人の代表から、間に立ってもらいたいとの要請。
相手の先生の了解も取った上での話なので、喜んで引き受けた。
同じ要請が、この1週間でなんと2件もあり、年々増えてきています。
相対で話をするときには、金銭問題はなかなか切り出せない。
しかも、相手が要望する金額が適正かどうかの判断も難しい。
そこで、厄介な話は仲介者に任せて、最終判断だけをする。
交渉が順調に進み、互いに満足できる条件で一件落着。
交渉に費やす時間や精神的な苦労を考えると、任せるのが正解。
そのために、仲介者の弊支援室に依頼が来ることになるわけだ。
今回はこれから交渉がスタートするが、必ず喜んでもらえるはず。
両者の期待を裏切らないよう、頑張ります!
相手は決まっているが、仲介を依頼したいという先生、どうか連絡を!
事業承継支援室長
大滝二三男