後継者がおらず、辞めるに辞められない税理士は非常に多い。
60代になるまで精一杯働き続けたが、気がついてみたら後継者がいない。
職員との衝突をも解決し、ホッとしたのもつかの間、跡継ぎ問題が発生。
気がついたときには、次から次に試験合格した職員は独立。
自ら望んで独立した人がほとんどだが、中には独立を促したものも。
税理士事務所には、税理士は一人言えれば十分とも考えていた。
だから、将来後継者にとも考えたが、時期尚早とやめてもらった。
仕事の中身は税理士資格を取っても同じだが、給料はアップ。
取り分が少なくなると、所長夫人も辞めさせることを勧める。
そんなことの繰り返しだったが、ある時点で後継者候補を決めた。
それ以来なにかとその資格者を優遇し、のんびりする日も近くなった。
数ヵ月後に所長を交代し、自分は会長として一線から身を引くと宣言。
ところが、後継者から「色々考えましたが、私は継ぎません」。
なぜだ?どうして?考えても答えは出てこない。
ここ数年の対応はなんだったのか?
説得に十分時間も掛けてきたし、理解されたはず。
何が不満なんだ!後継者からはまともな答えがない。
ただ、継ぎませんと言うだけ。
つい最近あり、こんな相談がありました。
解決策は後継者を紹介することだが、これは無理。
結局、事業承継で解決。それにしても、後継者候補は何者?
事業承継支援室長
大滝二三男