こんな発言が公認会計士で、税理士法人の代表の口から出てきました。
そう、新たな挑戦をしない20年以上の事務所では、減収が続いています。
税理士事務所の経営者であれば、誰もが痛感していることですが、営業マンは所長だけ。
規模が大きくなっても、所長が営業に力を入れなくなると、新規の顧客はなくなります。
新規顧客の獲得にインセンティブを提案している事務所でも、最近は無理がききません。
職員の営業できる範囲も決まっていますので、数年すると成長も止まります。
まるで生命保険のセールスマンのような感じ。親戚や友人の会社が顧問先になればそれでおしまい。
そんな中でも、毎年大きく成長している税理士法人もありますが、本当に一握り。
そのノウハウは、経営者の弛まぬ努力と適切なマネジメント。
事業承継策も大局的にみると、時間を”買う”ことのできる経営者の戦略の一つ。
経営者の一人だけの営業力だけでは、作りえない組織も、事業承継で達成可能になる。
タイトルのように、売り上げが減っている会計事務所の積極的な防衛策としても、一案だ。
風土も歴史も、さらに職員の能力も違う組織を一体化する作業だけに、その労苦は大変。
しかし、これを達成した時には、経営者として、また、中間管理職としても大きく成長するはず。
「苦労は買ってでもするものだ」、まさに事業承継の本質をついている気がする一言だ。
これから5年、10年は、会計事務所経営に取って、まさに生きるか、死ぬかの時間。
黙った身を引くのも一つ、積極的に挑戦していくのも、これまた人生かもしれない。
生き残った者が、多分勝者になることだろう。
厳しい中での税理士事務所経営に、弊社は援軍を送り続けます。
事業承継支援室長
大滝二三男