大型連休の時期ですが、税理士事務所にとっては、黄金週間は実に多忙。
7年前に事業承継のお手伝いをした事務所では、決算は毎月平均していました。
先生に、「お客さんの決算が見事に分けられていますね。先生の指導ですか?」と質問。
答えは、「そう、うまく毎月決算が組めているよね」、実の上手い経営だなと感心。
そんな事務所の事業承継でしたので、受け手にもその状況を説明。
受け手の先生も「それは有難いね。うちは三月決算が集中しているので、大歓迎!!」
話はとんとん拍子で進み、スタートから契約までひと月で契完了。
売り上げ規模も6000万円なので、引き継ぎ業務は大変だろうと、見守っていると。
実はすべての顧問先が、なんと年1決算。
毎月の決算スケジュールは、まさに年一回の経営者と税理士の税務申告の打ち合わせ。
記帳代行もなしで、もちろん帳簿もなし。顧問先が年一回持ってくる領収書などから決算を組む始末。
そこで疑問が解けたのは、実は職員が二人。顧問先の数に比べると、職員の数が少ない。
その人数で6000万円の売り上げを考えると、確かに効率が良すぎる勘定。
実は、この事案、弊社が事業承継支援を立ち上げて、2社目。
税理士事務所の経営に直接関与することがなかっただけに、初めて知る事業形態。
これにはびっくり。幸い引き受け手の税理士法人が”大人”の対応をし、無事軟着陸。
現在は、当時から数えて数年前までの顧問先の帳簿書類もきちんと整え、毎月巡回を実施。
ほとんどの税理士事務所に、年一決算のお客さんはいるが、すべてがそうだったのはこの一件のみ。
それにしても、税理士事務所というのは、本当にさまざまです。
黄金週間中ですが、税理士事務所の職員の方々は、気分は相当重いのではないでしょうかね。
頑張ってくださいね。
事業承継支援室長
大滝二三男