プロ野球では巨人のファンだったが、長嶋さんの監督辞任以来、ほとんど関心が無くなっていた。
昨日、たまたま銀座に出かけ、JRを有楽町で降り、アルタに向かって歩くと、何やら人だかりが
パチンコ屋の壁に大型のテレビがあり、メジャーのワールドシリーズ第6戦を放送中。
試合は8回裏レッドソックスの攻撃も2アウト、チェンジになると、上原の登板のはず。
私もその人だかりの一員となり、カージナルスの投手を応援。早くアウトを取れと念じる。
粘るバーターもピッチャーゴロで3アウト、映像はブルペンの上原に代わる。
壁の中のテレビだけに、スタンドからのコウジコールはほとんど聞こえない。
それでも、スタンドの観客は総立ちで、大声で叫びながら(そう映っていた)コウジの登場を待ち受ける。
2球で1アウト、さらに2球で2アウト、二人の打者が同じようなレフトフライ。ただ当てただけに見える。
三人目には粘られながらも、最後はスプリットボールで三振に打ち取る。実に見事な幕切れ。
ニュース番組、そして朝のテレビでも、上原一色。その”雑草魂”を称賛する。
日本人が大リーグで大活躍するのは、今や当然のようにも見えるが、上原も大きな挫折を味わっていた。
先発失格、中継ぎも成功したとも思えず、大リーグ5年目の今年、クローザーを務めたのも初めて。
これもメインのクローザーが肩を痛めたために、中継ぎ役の上原にお鉢が回ってきたもの。
棚からぼた餅ではないが、急遽締めくくり役を任されたのが、今回の胴上げ投手へと繋がった。
それにしても、日本人メジャーリーガーで、見事MVPに輝いたのは、松井秀樹に次いで二人目。
松井の場合はワールドシリーズ、上原はプレーオフでのもので、比較にならないが、栄光は同じ。
これまた偶然か、二人とも長嶋が監督の時にジャインアンツに入り、監督を辞めて後にメジャーに。
やはり長嶋が監督の時には、監督から離れてメジャーに行きたいとは言えなかったのだろう。
それだけ長嶋の一流の選手をも引きつけて放さない魅力があったのだろう。
そして、観る人を飽きさせないミスタープロ野球・長嶋のDNAが、彼らに引き継がれたようにも思える。
長嶋もメジャーでのプレーを望みながらも、日本球界の宝だっただけに、望みを果たせなかった。
その思いが、より高い場所でのプレーを選択した松井、そして上原に引き継がれていったのかもしれない。
とにかく、上原、田沢の大活躍、おめでとうございました。そして来年も頑張ってください。
今回は、事業承継には関係ない、うれしいニュースから書かせていただきました。
事業承継支援室長
大滝二三男