良く、女性からの質問をいただきます。
税理士さんの奥さんからの電話は、ほとんど事業承継を依頼するもの。
しかし、娘さんからは、「事業承継にかかる期間」「相手の請求できる金額」などの質問。
税理士事務所の評価はほとんどの人が、具体的にはつかんでいないのが普通。
そこで、確認先として当支援室に電話がかかってくるわけだ。
それも、質問内容を聞くことが最優先で、最初に名乗る人はほとんどいない。
このことに気付いたのは、つい最近の事。
質問に答えるのに、名前を呼ぼうとしたときに、電話の先の方の名前が分からないことに気付いた。
そこで名前をお聞きするのだが、答えない人もいる。とにかく質問の答えが欲しい。
昨日かかってきた電話も、事務所を売ったらいくらになるのかという質問。
一概には言えないので、事務所の規模などを聞くのだが、一般論でいいのだと繰り返す。
つまり、売り上げなどが分からなければ答えようがないのだが、それは分からないと言う。
売上を基礎のするとしたら、その何%で売却できるのか、と聞いてくる。
それも顧客の状況によって異なると答えると、何%でいいんです、と答える始末。
50%から80%でしょうと答えると、それでその支払の期間はどれくらいでしょうか、と追加の質問。
これまた承継者の事情などで異なるので、交渉によると答えると、これもまた一般論でいいのだが、という。
一括払いもあれば、1~5年で支払うものもあり、中には先生の生存中払い続けるものもあるあると答える。
その上で、聞き手の具体的な情報がない以上、正確には答えられないと回答。
訊き方がぞんざいになりつつあるので、名前を聴こうとすると、電話は切れた。
今後電話がかかってきた折には、最初にお名前を聞くことにしようと、考えさせられた電話でした。
事業承継支援室長
大滝二三男
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