毎年同じ状況になるのですが、夏休み、そしてお盆を迎えると、事業承継の相談が増えます。
それに併せて、恒例の税理士試験の後になると、相談が増えます。
その答えは、お子さんがお孫さんと一緒に帰郷した時に、親の思いを告げるから。
つまり、「そろそろ歳だから、仕事を辞めようと思うんだ」と、胸の内を語る。
奥さんは、「急に仕事を辞めると、惚けますよ」。なんて牽制球を投げるのが普通。
永年、数字を扱ってきた税理士さんが、仕事を辞めた途端、惚けたといった話を聞きます。
しかし、どんな仕事をしていても同じ。ちなみに定年後のサラリーマンがすぐに惚けるでしょうか。
仕事に出かけなくて、手持ちぶさたな面は確かにあるようですが、第二の人生に前進です。
恒例の税理士さんの場合、サラリーマン以上に資産を形成しているのは、当然のこと。
仕事をしなくなって生活ができなくなるといったことは、ほとんどありません。
確かに、お子さんやお孫さんに多くのお金を使ったケースで、資産はないという方もいます。
でも、これまでは、圧倒的に中流以上の生活が保証された職業でした。これからは分かりません。
そんな先生方がこの季節、引退を考えます。そして、相談されます。
自分が育てる後継者を探して欲しいという相談は多くありません。もう育てる気力はないからです。
ですから、事業を承継してもらえる税理士を紹介してもらいたいというのが、大勢を占めます。
しかし、相談をされる先生方は全国規模ですから、ピンスポットで探すしか手はありません。
譲り渡す先生の要望を100%満たせる候補者は少ないので、慎重な対応をします。
でも、この時期に腹を決めた先生は、契約までスピーディーに事が運びます。
なぜなら、ほとんど家族の了解を終えているから。
最低必要なことを家族が認めているので、こちらの提案も先生が判断をして、決めていきます。
仲介役としても、このようなことができているケースは、本当に楽になります。
どうか、検討中の先生も、家族との認識を同じくしていただきたい、というのが、こちらの要望です。
事業承継支援室長
大滝二三男
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