「辺野古に決めた」と鳩山総理。誰もがそうなるに違いないと思っていたが、淡い期待を掛けていた人も少なくない。特に沖縄では誰もが、もちろん容認派の人は除いて、大いに期待していた。それが選挙結果につながったことも誰もが知っている。
この8ヶ月間、鳩山政権は何をやってきたのか、それとも何ももやってこなかったのか。鳩山さんはとても人柄も育ちも良いのだが、人の気持ちは分からない。しかし、いい人だけにその場の雰囲気で、良かれと思ったことを話してしまうそうだ。
そこで、総理になる前から民主党の中には”鳩山の壁”というのがあるそうだが、これは彼に余計なことをしゃべらさないための壁。総理ともなるとそんなことはご自分で判断できるはず。ところがところがである。自分で自分の首を絞めていることはこの8ヶ月で明らか。
日本国中で米軍基地を新たに建設することに同意する人はいない。平和な日本にどこの国が攻めて来るというのかと声高に反対論を主張する人もいるが、経済状況が良くなる筈のない国際情勢の中で何が起こるか分からない。
だから、沖縄に引き続き負担を求めることが良いのかどうか、誰もが分かっているはず。でも「オレ知らない」と誰もが背を向けるのが、今回の事態か。それにしても、14年間できなかったことを数ヶ月で解決しようとした、しかも選挙で公言してしまったのは罪だ。
わが業界にの話では、所長さんたちは守秘義務の壁を守り、ご自身もお客さんも守り、やたらなことは他人にはしゃべらない。その言葉の意味をしっかり把握しているわけだが、ベルリンの壁ならぬ”鳩山の壁”を設けなければならないのは日本の悲劇か!?
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。