37歳のくも膜下出血による死亡は確かに早い、早すぎる。全国的な地域別の脳溢血発生割合では、厳しい寒さを経験する北海道が平均年齢60歳。南に下るにつれ、平均年齢が上がり、木村拓哉コーチの出身地の宮崎県は64歳。それにしても早すぎる。
木村コーチは、91年日本ハムのドラフト外で球界に入り、95年、広島に移籍。2006年巨人に移籍後も家族を広島に残しての単身赴任。昨年、日本一を土産に現役を引退、コーチに就任。華やかさはないがいぶし銀の選手、まさにバイプレーヤーとして光っていた。
今年もキャンプが始まると、単身赴任。家族に会える広島との試合を楽しみにしていたはず。今年初めての広島カープとの試合を前に楽しい時間を過ごし、広島球場へ。コーチとして守備練習でノックをしている最中に倒れ、意識も戻らず、帰らぬ人に。
お子さんたちも10歳、8歳、3歳と本当にかわいい盛り。お子さんが二人の時に巨人に移籍。単身赴任も5年目を迎えていた。サラリーマンの単身赴任と違い、毎週末は試合。広島でもナイターが終わってから家路につくからほとんど子供たちは眠っていただろう。
企業戦士などがもてはやされ、家に帰るのは午前様が当たり前などと強がりを言っていた時代は懐かしい。しかし、プロ野球選手のシーズン中はまさに子供が寝ている時間に帰り、自分が寝ている時間に子供たちは学校へ行く、といったすれ違い。ストレスはたまります。
翻って、わが税理士業界を見ますと、繁忙期に職員の帰宅後も独りで仕事を続け、徹夜で仕事をすることも。そんな所長さんが土曜日に事務所で仕事をすると言って出かけたが日曜日にも帰らず、家族が事務所に行って死亡している所長を発見した事例もある。
所長さんの死亡は家族はもちろんのこと、従業員そしてその家族をも不幸にするし、同時にお客様にも迷惑を及ぼす。木村コーチのように突然の死は避けようがないが、持病のある所長さんには是非とも健康の管理を充分にお願いしたいところ。
そういえば、私の父も62年前、6歳、3歳、7ヶ月の3人兄弟を遺し、37歳であの世へ旅立った。それは早すぎる年齢。平均寿命が比較にならないほど伸びているいま、確かに37歳といえば、税理士事務所を開業した税理士さんがやっと食えるようになる歳、本当に早すぎる。
事業承継支援室長
大滝ふみお
でした。
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