ベンチャー企業などは起業から上場を目指すが、多くの税理士の顧問先は、上場などは夢のまた夢。
企業の成長もある程度まで行くと、ピタッと止まり、停滞から衰退の道を歩むことになる。
しかし、中には成長が止まらず、毎年10%近く成長し、IPOのコンサルから目をつけられる中小企業もある。
いざIPOとなると、普通は会計に関しては、税理士の手から公認会計士に移っていくことになる。
いわば、税理士の良いお客さんがIPOの話になった途端、税理士の手元からスルリと抜け落ち、CPAの客に。
税務は従来通り、創業以来の先生にお願いすると社長は言うが、経理担当者は会計と同じ所を主張する。
そんな傾向があるので、税理士にとっては、IPOと聞くと、お客が去っていくので、あまり良い顔はしない。
とはいうものの、顧問先の成長をサポートし続けてきた税理士は、社長は苦労を共にした″戦友″でもある。
同時に、税理士として会計から経営の問題を指摘し、そのアドバイスを活かしたからこその″上場劇″だ。
これを喜ばない税理士はいない。証券取引所の厳しい審査を合格したのも、その土台は税理士の仕事。
これまでに事業承継した税理士の中にも、IPOした顧問先があったことを、″実績″として得意気に話した。
まさに、税理士にとっては、上場は的確なサボートを活かした顧問先からの喜びの勲章とも言えるものだ。 事業承継・M&A支援室長大滝二三男
創業以来、経理から人事までも、共に苦労した顧問先が株を上場!
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