事務所は地方都市では、中規模の上で、職員も10名を超えています。
所長はここ数年不治の病と格闘日々を送り、事務所は番頭さん任せになっていました。
税理士法で言えば、この事務所は、まさにニセ税理士行為、名義貸しと言われても仕方がない状態だった。
ただし、病院通いを続けながらも、必要なときは事務所に出て、申告書もチェックしてきた。
しかし、税務調査には、体調が良いときだけは対応したが、この一年はすべて職員任せ。
当局は先生の病状の聴取後、事務所の運営に特別な″注文″を付けることなく、見続けていた。
病の床で、所長は事業承継を決め、交渉を継続。そして、亡くなる一月前に契約完了した。
まさに、経営者の交代を税理士会支部に登録する直前に、先生は病に倒れてしまった。
しかし、承継契約が終わり、顧問先に周知した後だったため、職員が迷うことなく、今夜を迎えられた。
そう、このようなケースは実際まれだが、実はどこでも起こりうる話。亡くなってからの対応は、アウト。
今回は、無事事務所を引き継げ、遺族も顧問先に迷惑をかけずに済んだが、さて皆さんはどうでしょう。
事業承継・M&A支援室長大滝二三男
今夜、事業承継の依頼のあった先生のお通夜に。
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