家庭内でお金がなくなる、゛窃盗犯゛で一番多いのが家族。
もちろん、同居の家族に金を盗まれたといっても、警察は動かない。
刑事事件として取り扱ってもらえないが、他人であれば立派な窃盗。
子供にお金を盗まれたなんて、みっともなくて警察に言うはずもない。
しかし、こども時代はそれでもよいが、大人になってからはどうだ。
遊ぶ金を親にねだる、渡さないと、黙って親の財布から失敬する。
どこの家庭でもありそうな話だが、これまた他人には話せない。
終いには、親の預金を黙って下ろしてしまうなんてことにも。
数年後のことだが、預金口座を開くにも、マイナンバーが必要になる。
もちろん解約の際も、このナンバーが要求されるだろう。
このマイナンバー、80年間は変わらないのでほぼ一生もの。
一度このナンバーを知られてしまうと、変えられないから、大変。
本来自分だけの番号、最高機密を知る手がかりがこの番号にある。
そんな個人情報を集約する番号は、本来個別に配布されるべきもの。
先日届いた簡易書留は、世帯主名で届き、家族全員の番号が同封。
未成年者の番号を同封するのも、首を捻るのだが、成人は別でしょう。
各人が預金等を持っているだけに、これは個々に送付し、秘密は守るべき。
そう先輩国の米国でも、社会保障番号は各人が守り、他の人には知らせない。
あくまでも個人の秘密であり、守られるべき番号はのはず。
あちらでは生命保険商品を購入する際も、この番号が必要。
自らの財産を守るため、社会保障番号は自分以外には知らせない。
それほど厳しき管理している職業会計人もいるほど。
そんな大事なマイナンバーを家族にも知られるように送るとは?
家族だから知られてもいいだろう、そう考える。
冒頭記したように、窃盗犯は家庭内にいる、というのが常識。
しかも、訴えることができないだけに悲劇も起こる。
事実、新聞を賑わす殺人事件の犯人は圧倒的に親族だという。
それもお金に原因ありの事件も多い。
マイナンバーを知られても、そんな悲劇は起こりません、と断言!
今回は、オーバーすぎるほどオーバーに、杞憂に終わるだろう話を!
事業承継支援室長
大滝二三男